
今日は昨日の「記憶の配当」の続きを書いていく。
ちなみに、これらの話は「DIE WITH ZERO」という本に書いてるので、
気になるかたは、ぜひ読んでみてください。めちゃ読みやすく面白かった。
その中でも、個人的に気に入った箇所が「どんな体験も人生最後の日がくる」という部分。
例えば、マラソンが好きだとして、加齢とともに体力が衰えて走れない身体になったら、生きていても、二度とマラソンは出来ないかもしれない。
例えば、今年こそは海外旅行に行くぞ!と思っていても、コロナの影響で行けないかもしれない。
健康上の理由や、外部環境の変化によって、やりたくても出来なくなるかもしれない。
どんな体験も「人生最後の日」がくるのだ。
人間は賢いから、つい先のことを考えてしまう。
将来のために。いざと言う時のために。万が一。などと言いながら。
リスク管理をするのは、何も間違ってない。ただ、過剰なリスク管理は逆にリスクを高めることになる。
過剰なリスク管理をする人は、ぼろぼろな橋を目の前にして、立ちすくむ。
そして、渡っても大丈夫か入念に調査する。何年もかけて調査するが、その間に橋の老朽化は進み、いよいよ渡れなくなってしまう。
無防備に飛び込めばイイって話ではない。ただ、なんでもかんでもリスクを考えて、身動きが取れなくなるほうが、リスクは高い。
若ければ若いほどイイって話でもない。何歳になっても「今だからこそ出来る体験」が必ずある。
「今しか出来ない」ではなく、「今だからこそ出来る」を考えてみよう。