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優しさでつながる社会を目指して

くまもん posted by くまもん

カンボジアのくまもんです。

実はこの一か月くらい、観光客がほとんどいないカンボジアを旅しています。

旅の中では、仕事という仕事はせず、思索にふけることにほぼ一日を費やしています。

その中で、見えてきたものがほんのちょっとあったので、今回はそれをつらつらと書いてみました。

 

資本主義のカラクリ

ごく一部の国を除いて、現代の世界は資本主義で成り立っています。

もちろんそれが今のところベターな形だからそうなっているのだと思うし、それ自体は否定しません。

ただ、世界がそれだけに偏っていけばいくほど、零れ落ちる人がきっと出てくると思うんです。

 

資本主義の構造の中に「剰余価値」と呼ばれる概念があります。

これは、資本家が労働力という商品を買うために投じたお金(=賃金)以上に労働者が労働力を投下することによって生み出される価値のことで、資本主義における利益のもとになっていたりします。

 

この剰余価値をより多く生み出そうと思ったら、時間を切り詰める必要があります。

だから「テキパキと動け」みたいな指示が飛んでくるんですね。つらい。

それでも剰余価値が望まれる水準まで達することができなければ「残業」することになるわけです。

 

ちなみに、もしこれがフリーランスの場合は経営者も労働者も自分なので、自分で時間を管理し、自分で全部動くことになります。

 

仕事が楽しくて楽しくて仕方がない人ももちろんいるでしょう。

でもぼくは命を削っている気がして、どうも乗り気になれないんです。

そんなことより本を読んだりしていたいよ。

ボランティアだったら楽しかった活動も、お金をもらう仕事になった瞬間やる気が急降下。

 

こういう人はぼくだけじゃなくて意外とけっこういるんじゃないかな。

でも、彼らも、ぼくも、このようにお金を生み出すことが至上命題である資本主義社会では生きていくのがしんどいと感じてしまうわけですよ。

 

そして、苦しいと感じながらも働き続けた結果、心を壊したり、引きこもったりすることになってしまう。

 

優しくあることの価値―ソーシャルキャピタル

ではこの世界が資本主義社会である以上、お金を生み出せない人には居場所がないのか?

そんなことはないと思います。

実はぼくらは、お金以外でもいろんな価値を社会に貯めたり回したりしているんです。

それは「人とのつながり」で生み出されています。

 

一緒に住むだれかに料理を振る舞ったり、自分の家や公園の掃除をしたり、そういうものです。

言い換えれば、「誰かに優しくすること」です。

これならみんなどこかでしたことあるんじゃない?

 

こういった価値を社会学者のブルデューは「ソーシャルキャピタル(社会関係資本)」と名付けました。

 

今の日本の社会は、このソーシャルキャピタルは極端に少なくなっています。

つまり孤立化が進んでいるということなんです。

 

自立とは、いろんな人に助けてって言えること

人はお金がなくなっても、ほとんどの場合死にません。

ぼくはカンボジアで一年間、一か月3万円弱で生活してても死ななかった。

そのあともお金があるとは言えなかった状態でした。

でも、もしかしたら思っているより豊かに生きれたと言ってもいいかもしれません。

貯金残高17円でカンボジアに飛び出したとき、なぞの外国人であるぼくを半年以上泊めてくれるカンボジア人がいました。

仕事がなかったとき、仕事を振ってくれるトークンメンバーがいました。

 

助けてくれる誰かがいれば、お金がなくても死なないんです。

 

けれど、孤独は簡単に人を殺してしまう。

お金を持っていたとしてもです。

 

使い古された表現だけど、自立というのは一人でなんでもできる状態じゃなくて、助けてほしいときにいろんな人に助けてって言えることなんだと思う。

 

この時代にトークンコミュニティがある意味

今、トークンコミュニティがやっているのは、まさに「ソーシャルキャピタルの蓄積」なんじゃないかなと思っています。資本主義へのアンチテーゼだ。

ぼくはこの旅を通して10年以内に資本主義社会から脱出しようと決めました。

だけどこのトークンコミュニティがあれば、きっと生きていける。

 

多様性のある社会は、ぼくのようにお金を稼ぐのがダメな人も、バリバリ働ける人も、どんな人であっても包括していく。

優しさでつながる社会を目指して。

 

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