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医師が〇〇からホスピタリティを学ぶシリーズ第1弾

進谷憲亮 posted by 進谷憲亮

トークンハウス専属コミュニティドクターのけんさんです。

普段は医師として診療をしている訳ですが、日常生活の中で公私問わず、色々な人から医療者としてのホスピタリティを学ぶ機会があります。
トークンハウスも僕にホスピタリティを教えてくれるコミュニティの1つです。
そして、その都度、社会は医療者で溢れているなと感じます。

今回はそんな社会の医療者を紹介する〜医師が〇〇からホスピタリティを学ぶシリーズ〜第一弾です。
(今日から気ままに更新していきますw)

医師が客室乗務員さんからホスピタリティを学ぶ


今回、僕にホスピタリティを教えてくれたのは客室乗務員さんです。

ある日、北海道北見での仕事を終え、女満別空港から羽田空港に戻る際、隣の座席の若い男性が突然の痙攣発作を起こしました。結果として無事羽田空港まで到着し、大きな問題もなく事なきを得たのですが、飛行中の客室乗務員さんのホスピタリティにけんさんは感動しました。

全く同様の顔を見せない

想像してみてください。

突然、お客さんの1人が全身の痙攣発作を起こしたら誰でも動揺すると思いませんか?
思考停止したり、不安になったり、非日常な状況なのですから、それは当たり前のことです。
おそらく医療者であっても、飛行機という慣れない環境で、突然そういう場面に居合わせた場合、動揺したり、頭が真っ白になったり、どう動いていいかわからなくなる人はたくさんいると思います。
しかし、その日の客室乗務員さんは誰一人同様の表情を見せませんでした。

気配り・配慮の素晴らしさ

僕が『患者さんが横になれる場所がありますか』尋ねると、速やかに隣の窓際席のお客さんに席の移動をお願いする。
この時も丁寧に説明した上で、「申し訳ございませんが、前の席にご移動お願いできますか?」という、その方を配慮しての声かけ。

移動してもらった後は、患者さんが横になれるようにシート2つを準備し、枕用のタオルケットもすぐに出してくれました。唇の色調の変化(チアノーゼ)などにも気づき、第一印象での患者さんの変化も見落としません。
医療者顔負け。

その後も、小まめに容体の変化を気にかけて、必要な物がないかなど声をかけてくれました。
もちろん、他のお客さんへの気配りも通常通りに行いながら。
心配そうに患者さんのことを見る周りのお客さんにも、「大丈夫ですよ。たまたま隣の方がお医者様でしたので、診て頂いております。」とお声がけをしてくれる。

僕から見ても、ここまで全く慌てる様子も見せず、淡々とお願いしたものを手配し、渡してくれ、そして、周りのお客さんへも気を配る。

素晴らしすぎました。

機長さんとも連絡をとり、飛行機が揺れるためシートベルト着用が必要になる時間帯を事前に情報共有してくれ、「事前にトイレへ行く必要はありませんか?」など医師の僕の安全・状態も含め気を配ってくれました。
空港とも連絡を取り、車椅子、移動用のボックスカーも手際よく手配して到着後に備え、僕の予定も配慮してくれながら、可能な範囲でお付き添い頂けるとありがたいという旨を丁寧に話してくれました。

病院内で急変があった際に、果たして、他の患者さんなどのことまで配慮できる医療者・病院スタッフがどのくらいいるでしょうか。
病院外なら尚更です。

どんな風に指導・教育されているのでしょう。

例え、飛行中にトラブルが起こり、墜落の可能性があっても、お客さんを動揺させないため、自分たちは平然を保ち、冷静に動ける様訓練を重ねていたりするのでしょうか。
最近、月に何回も飛行機に乗って国内外を移動している僕ですが、客室乗務員さん達のホスピタリティのおかげで、快適な空の旅を楽しめているんだと、改めて感謝するきっかけになりました。

一度、ゆっくりと客室乗務員さんのお話を伺ってみたいものです。

あなたも必ず誰かにとっての医療者です

飛行機内という環境下での客室乗務員さんとのチーム医療は学びが多かったです。
終始、客室乗務員さんのホスピタリティに感動し、沢山のことを学ばせてもらった飛行機の旅でした。
改めて、病気を治療したり、人命を救ったり、身体のケアができる人間だけが医療者ではないと実感しました。

誰もが医療者になり得るし、なって欲しい。

そのためには、自分は医療者であるという自覚が必要です。
逆に言えば、自覚をするだけで誰もが生まれながらにして医療者になれる性質を持っています。

あなたも生まれた瞬間から必ず誰かにとっての医療者です!

何はともあれ、患者さんも無事でみんなハッピー。
今度、患者さんがお店をやってるというレストランに食べに行きます♫
人生初の飛行機内での対応でしたが、中学生の頃、今は亡き祖母に言われた言葉

「憲亮ちゃん、飛行機の中でお医者様はいらっしゃいますか?と言われて、手を上げられない医者にはなっちゃいけんよ。」

その言葉を医師としての理念の1つにこれまでやってきましたが、どうやら手を上げ、対応できる医者にはなれているようでホッとしました。

今後もどんな環境下でもきちんと動ける様に、妄想・精進し続けたいです。

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